あんなに憧れて入社したイタルデザイン。それでも・・・。
フランコさんは、イタルに二度入社して二度退職した。
イタリアでは、転職してキャリアアップするのは
ごく当たり前のこと。
イタルに入社してしばらくすると、ジョルジェット・
ジュジャーロの元で仕事をする機会に恵まれた。
その上、クルマはMaserati3200GT。
まさに「GGの元でマセラティをデザインする」という
目標の第一歩。フランコさんにとって早すぎた目標達成
だったのかもしれない。
マセラティ3200GTは、フィアット傘下から
フェラーリの傘下となった第一弾のクルマ。
新生マセラティ。メーカーも力が入っていた。
フランコさんは、「デザイナーにとってメーカーの
経験は必要だ」と漠然と考えるようになっていた。
そんな時、あるメーカーから、オファーがきた。
「トポ、僕イタルを辞めて、引っ越すよ。」
でも僕は、フランコさんがイタルを去った
一番の理由を知っている。
NEP-D
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