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執筆者の写真SantilloFrancesco

(12)ホンダへ

 2年でイタリアに帰るはずが、気がつけば5年目を

迎えていたフランコさん。どうやらこの間に

ニッポンの子猫ちゃんと結婚していた!

「僕は結婚しない」と言っていたのに。

トヨタとの契約は5年が満期。その後どうするか。

フランコさんはトヨタに残って会社員として

がんばっていくか、独立するか、真剣に考えた。


独立は、デザイナーにとって理想であり目標。

デザイナーって「僕は僕」と堂々と言え、批判を受けても

落ち込まない人でなければつとまらない。フランコさんは、

よく言えば自我が強く芯が通っているけれど、

悪く言えばずうずうしくてわがまま。

飼い主に媚を売らない僕たちネコと同じ。

そんなフランコさんを受け入れたのは、

日本でも自由な社風で知られるホンダだった。

今回もトヨタ同様、プロフェッショナル契約社員。

社員を希望していたので、不満だったのだけれど、

ホンダには、フランコさんの大好きなバイクがあるし。


NEP-D

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