もうひとつは、分業されすぎていること。
日本人は、なんでもコンパクトにしてしまうくせに、
コンパクトなものを作るのに、大きな組織を必要とする。
イタリアでは、デザイナーがアイデアからデザイン、
モデル製作、製品化まで関わる。
デザインをポンと渡してしまって変更されてしまうと、
デザイナーはその結果に責任が生じない。
「ボクのデザインと違うし」
「日本に来る前から気になっていたけれど、クルマ全体に
統一感がなくって、デザイナーの意思が感じられない。
それは、分業されすぎていて、デザイナーが製品化最後の
工程まで関わっていないから。
これでは、技術のことがわかるデザイナー、デザインのことが
わかる技術者がいなくなってしまうよね。」
イタルデザインが、単なるデザイナー集団ではなく、
モデル製作もセットで行う会社をコンセプトにしているのは、
ここにある。
NEP-D
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