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執筆者の写真SantilloFrancesco

(16)日本のカーデザインの現場3

ロゴがなくてもどこのクルマかわかるクルマを作っている

会社は、デザインアイデンティティ確立に心血を注いできた。

似通った性能のクルマを他社と差別化するには、

デザインしかないからだ。日本車はどうか?

社内にではなく他社に似たようなクルマが存在する。

「日本人は、そのことにあまり疑問を抱いていない。

それは、民族の歴史に関係する気がする。」


ヨーロッパは、様々な形で他民族と交流し続けてきた。

最近では、通貨が統一され、ヨーロッパないならば、

飛行機も国内線になった。

しかし、僕らがイタリア猫であることは変わらない。

却って「ボクはイタリア猫だぁ」と主張する。

翻って日本人は、異民族と交流することに慣れていないから、

他民族のものがすべて新しいものに見えてしまう。

日本とは、日本人とはなにかと主張することがなかったから、

自身のアイデンティティについて自覚がない。

そう、アイデンティティを持たないのではなく、

自覚がないのだ。


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