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(6)高校時代
フランコさんは、高校まで、3人の弟たちと共に親元で過ごした。 家から70Kmも離れた工業高校の電気機械科。 デザインには、まったく縁はない。お小遣いはすべて、自動車雑誌に消えた。 絵は、独学で続けた。 南イタリアには、学校はおろか、仕事がない。...
SantilloFrancesco
2020年4月17日読了時間: 1分


(7)交通事故
その朝、フランコさんはいつも通り道を走っていた。 愛車モペットで。横から出てきたクルマに撥ねられた。あっさりと。 僕たちネコが起こすアクシデントみたいだ。バンパーと衝突した 大腿骨を骨折。全治3ヶ月。要入院。先生たちに睨まれていた...
SantilloFrancesco
2020年4月16日読了時間: 1分
(8)受験
学校は、新入学をあと1ヶ月に控えた7月だったため、 すでに応募人数を確保していた。 そんな時期の入学希望。「こんな時期に学校に入学しよう なんて、無知で短絡的な典型的南の田舎者。」 しかし、彼は敢えてこの時期を選んだのだ。...
SantilloFrancesco
2020年4月15日読了時間: 1分
(9)パパの思い
「ただ証明したかったんだ。夢ではなく、目標なんだ」と。 しかし、実際合格してみると、学校に行きたい気持ちが膨らんだ。 でも、諦めるしかない。入学金や学費、生活費が、パパの年収を 超える高額。卒業しても、確実に仕事に就けるか不透明。 3人の弟。許されるはずはなかった。...
SantilloFrancesco
2020年4月14日読了時間: 1分
(10)トリノへ
家族以外、歓迎してもらえなかったフランコさんのトリノ行き。 誰一人、フランコさんがカーデザイナーになれるとは信じていない。 ノートと鉛筆をカバンに詰め、一人電車でトリノへ向かった。 国鉄マンのパパのおかげで、鉄道は25歳になるまでタダ。...
SantilloFrancesco
2020年4月13日読了時間: 1分
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